振れ止めの役割とは?~知っておきたいLGSの構成部材~

こんにちは!
エス・ビルドシステム営業担当の林です。
前回はLGSの名称についてブログにまとめました。
LGSについて調べていくと、振れ止めは必要ない?JIS規格?など
まだまだ知らないことがありました!
今回も私の勉強を兼ねて、振れ止めについて簡単にまとめましたのでぜひご覧ください!

1. 振れ止めとは

「振れ止め」とはランナーやスタッドなどと同様に、LGS壁下地材として「JIS規格」の構成部材です。
振れ止めはスタッドの横揺れを防ぐ役割を持っています。

2. JIS規格とは

JIS規格とは、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。
例えばスタッドとランナーのサイズがバラバラだと都度設計する必要がありますが、規格を標準化することで設計の時間とコストを節約することができます。
LGSのJIS規格品は、寸法や板厚、材質や品質などが定められています。

一方、一般普及品というものがあります。
こちらはメーカーさんが独自で製品の寸法や形状、材質などの標準化しているものです。
JIS規格の製品だけでよいのでは?と思いましたが、一般普及品は単価が安く設定されているので工事費用の削減ができるようです。

3. 振れ止めが必要な場面

LGS下地は構造計算上、振れ止めを考慮していません。
構造計算では石膏ボードを施工した後の荷重は振れ止めを介さず、直接スタッドへ流れるようになっています。
構造上不要な「振れ止め」を施工する理由は、一般普及品と比べて高い強度を得るためです。
そのため公共施設の工事や建築工事ではJIS規格品の使用が義務付けられています。
JIS規格品である「振れ止め」を使うことで強度に余裕を持った施工が出来るのです。



以上、振れ止めとJIS規格の関係についてご紹介しました。
構造上なくてもよいものを施工するというのは変な感じがしますが、
このような矛盾が内装工事の奥深いところかもしれません。
まだまだ知らないことがたくさんあるので、新しい知識を得た際は共有させてください!

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