【前編】川島織物セルコン様インタビュー|「手計算」の限界。大手メーカーが専用ソフトを選んだ理由

見どころ
積算時間を約1/2に短縮し、未経験者でもパズル感覚で業務を行えるようになった。
その驚きの変化の舞台裏を伺いました。
・創業180年の老舗が直面した「アナログ内装積算」での苦労。
・ホテル案件などの大規模積算を劇的に効率化させた秘策
・なぜ専門ソフトが「若手育成のスピード」を加速させるのか?
Q1. 普段のお仕事内容について、自己紹介をお願いします。
株式会社川島織物セルコン、法人営業本部、法人営業企画部、テクニカルサポートグループ
(現在は、インテリア部門、インテリア営業企画部、テクニカルサポートグループ)のグループリーダーを担当しております、平石と申します。
よろしくお願いいたします。
私どもの業務は、営業の付帯業務をサポートする部門でございまして、
営業の行動量を増加させるためにサポートしております。
Q2. 川島織物セルコン様は創業180年以上の歴史ある企業ですが、現在の事業内容について教えていただけますでしょうか。
弊社は1843年に京都で創業しまして、2026年で183周年を迎える織物メーカーになっております。
創業当初は帯や祭礼幕などを手掛けておりまして、その高い技術を使って
過去様々な宮殿の室内装飾などを手掛けさせていただきました。
近年では京都迎賓館、歌舞伎座、ラグジュアリーホテルなどにも
内装材を納入させていただいております。
その唯一無二の品質とデザインに対して、高く評価をいただいております。
Q3. 普段担当されているお仕事について教えてください。
私どもは、全国の営業から積算依頼が届き、オフィス物件、商業施設、ホテル様、また個人邸様を含めて、床材、壁装材、窓周りの積算を行っております。
案件の内容にもよりますが、短時間で終わるものもあれば、1週間ほどかかるものもあります。
それも同じ1件としてカウントしておりますので、件数だけでは業務負担量は見えないことも多くあります。

Q4. 商業施設やホテルなど大規模案件も多いと思いますが、そういった案件の内装積算の特徴や難しさはありますか?
1週間かかるのはホテル案件が多いです。
階が異なるだけで部屋の形が全て一緒であれば、時間短縮できますが、
階によって異なることが多く、基本的にはすべてのフロアを拾っているということが多いです。
また、図面1枚の積算もあれば図面200〜300枚届いて、その中から必要なものを
ピックアップするところからスタートするものもありますので、本当にまちまちです。
デザイン貼りの場合は苦労します。
複数品番をランダムに拾う必要がある場合は、建築の電卓のカウント機能を活用したりしています。
Q5. どのように業務を分担されているのでしょうか。
グループの中には営業経験者、受発注経験者、入社後配属された未経験者など様々な人員体制で対応しておりますのでスキルが異なります。
そのため、届いた依頼内容を見て、これは誰ができるかを確認した上で振り分けているというのが現状ですね。理想は届いた順番に振り分けするのが良いのですが、なかなか難易度によってそうならないというのが現状です。
スキルを身に付け、少しずつでもできるようにしていくためにグループ内勉強会を開催することも行っております。

Q6. 建築の電卓を導入されたのはいつ頃で、導入のきっかけは何だったのでしょうか。
導入は2019年8月です。
きっかけは、当社の営業経由で「こういう積算ソフトがあるんだよ」と、一度話を聞いてみないかというところからスタートしました。
実際にご来社いただきまして、ソフトの説明等をしていただいて、「これはもしかしたら便利かも」というようなところから、今に至っています。
Q7. 建築の電卓を導入する前は、どのような方法で内装積算業務を行っていましたか?具体的な作業の流れを教えてください。
導入前はPDFビューアーを使用しながら実面積を測って、それに対して「ある程度のロスを考慮する」ということで、手拾いで計算して対応していました。

Q8. その方法で、特に困っていたこと、手間に感じていたことは何でしたか?
やはりそのやり方をしていると、ロス率を見誤った場合は、材料が足らなかったり、逆に余りすぎてしまったりとか、そういったトラブル、ミスにもつながっていました。
また導入前は、図面を紙に打ち出して、それに手書きで書いてという感じで、やっぱり紙がないと作業にならないというところもあったと思います。
Q9. 積算業務の属人化について課題を感じていましたか?若手社員の育成面ではいかがでしたか?
経験がものを言うというか、やはり現場を知らないと積算ができないというのは、前々から言われていました。できる人しかできない。これがやはりこの属人化と言われるところですよね。
社員が入社しても、現場経験が無ければ細かなところの積算が理解できないなどの難しさがあります。
依頼者と積算対応者が同じスキルを持ち合わせておれば、スムーズなやり取りからミスロスが減るということに繋がりますが、そのスキルは簡単ではありません。
そのスキル差を解消する意味でもこの建築の電卓はいろいろな機能が備わっており、上手く活用することで大きな力になってくれます。
Q10. 導入を検討する際、建築の電卓を選んだ決め手は何だったのでしょうか?「内装工事会社が開発した」という点は、選定の理由になりましたか?
実面積を拾うということは、以前と大きな違いはないかもしれませんが、床材の割付や指定された床材の登録など容易にできることが大きな魅力と感じております。
やはり同じ業界というか、より近い関係の企業様が開発されたソフトですので、親近感や安心感があります。
我々の目指しているもの、必要としているものが備わったソフトじゃないかなと感じます。

こうして導入が決まった建築の電卓。
しかし、現場への浸透には不安もありました。
後編では、その活用法と、未経験者でも積算が1/2になった具体的な成果に迫ります!
備考
● 本インタビューは2025年12月4日に実施
● インタビュイー:株式会社川島織物セルコン 法人営業企画部 テクニカルサポートグループ
グループリーダー(現在は、インテリア部門、インテリア営業企画部、テクニカルサポートグループ) 平石様
● インタビュワー:株式会社エス・ビルド 今津、株式会社YDP 柳瀬
● 撮影場所:川島織物セルコン 大阪支店
